転職を考えたら、転職活動をする前にまず最初にすべきこと

転職コラム

転職を考えたら、転職活動をする前にまず最初にすべきこと

今回は、『転職を考えたらまずは何をすべきか』ということをお伝えします。
 一番大事なポイントは、『自分は将来何をしたいのか』ということを考えるということです。目先のことだけを考えて転職活動をすると失敗します。
 では『自分は将来何をしたいのか』具体的にしていくためには何をしたら良いか。まずほとんどの人ができていないことが自分は何者なのかということを理解していないことです。そこで以下のようなモチベーショングラフを作成してみましょう。

◆自分はどんな時にプラスに気持ちが動いたのか
◆自分はどんな時にマイナスに気持ちが動いたのか
◆人生においてのターニングポイントはどこだったのか
◆ターニングポイントの時の判断軸は何だったのか
◆人生最大の挫折経験は何か、それをどう乗り越えたのか【成功体験】
これらを幼少期~現在までを振り返りましょう。

次にリクルートで使っているWillCanMustシートというものがあります。
Will:1年後どうなっていたいか、2~3年後どうなっていたいか
Can:活かしたい強み、克服したい課題
Must:具体的な目標設定

【活かしたい強みと克服したい課題の例】
リクルートでは4つのスタンス、6つのスキルというものが共通化されています。※これはあくまで例です。

基本的にどんな仕事・職業においてもこの「見立てる」「仕立てる」「動かす」スキルが重要であるということです。
 見立てるというところでは、客観的もしくは全体感を捉えることが得意な人もいれば、数字や事実の分析から本質的な問題にたどり着くことが得意な人もいるということです。
 仕立てるというところでは、目標達成のために目標設定の仕方や戦略を考えることが得意な人もいれば、決めた目標に対してアクションを愚直に起こしていることが得意な人もいるということです。
 動かすというところでは、いわゆる旗を立てて、ビジョンを語りながら方向性を示していくリーダーシップ型が得意な人もいれば、傾聴力があり、みんなの意見をまとめながら引っ張っていくフォロワーシップ型が得意な人もいるということです。

 これらは得意不得意はあると思うので、目指すWillを実現するために、自分の強みを活かすとしたらどこか、克服すべき課題はどこかということで認識するということがとても大切です。ここでアドバイスですが、日本人や会社はよく弱みというところに目がいきがちですが、私として強みの方に注目し、その強みを最大限活かしていくことをお薦めします。そして、これらができれば人生のストーリーができるので、面接準備および対策にもなりますので、めんどくさがらずにぜひやってみてください。

【運営者自身の例】
◆私の人生における判断軸
「同じ志を持った仲間と共に、自分が成長でき、世の中のためになっているもしくは自分が介在する価値を感じられること」
◆1年後のWill
パラレルキャリア(これまでの経験を活かせる仕事と新たにチャレンジするもしくはこれまで経験したことがない仕事を両立させる)を実行しながら、複数からの収入を得ることでリスク分散をし、働き方の多様化を自分自身が体現しながら、それを発信している状態を作る。
◆2~3年後のWill
いつでもどんな場所でも誰とでも働ける状態を作り上げ、自由な環境で自分がやりたいことだけをやれている状態。
◆活かしたい強みと克服したい課題(どちらか一つで良い)
仕立てる力(特に筋の良い仮説を立てる力)を活かして、立てた目標をどのように達成していけばよいのかということを具体的なアクションまで落とし込むことができることが強みなので、それを活かして自分の1年後のWillを確実に達成させることができる。
◆Must(具体的な目標)
・これまでの経験を最大限に活かせることができ、縛られない自由な働き方ができる環境を獲得すること
・新たなチャレンジとして、ITスタートアップの会社に複業として関わり、ITやWEBについての知見を得る

参考になりますでしょうか。こんな感じで私は考えています。

転職エージェントの選び方


それでは、次に、具体的な転職エージェントの選び方についてです。
年齢層や経験している職種にもよりますが、基本的には「総合大手エージェント」「エージェントからスカウトが来る転職サイト(ややハイクラス層の場合)」「専門型エージェント」の3つのハイブリット型で活用することがお薦めです。また、合わせてみた方が良いサイトもピックアップしましたので、以下の記事をごらんください!

転職を積極的に考えていない時の情報収集の仕方

いいところがあれば転職したい、市場価値を常に確かめたいという方にお勧めは以下の2つです。

◆LinkdIn

海外で主流のビジネス用SNSですが、日本でもかなり拡大しています。実際に私も登録しておりますが、企業から直接スカウトがきたり、エージェントもスカウトができる機能がついています。情報をアップしておくだけで良いので、登録をお薦めします。

◆Wantedly

こちらはIT企業やスタートアップ企業が中心のビジネス用SNSですが、こちらもかなり拡大しています。実際に私も登録しておりますが、企業から直接スカウトがきたり、情報をアップしておくだけで良いので、登録をお薦めします。

転職活動の際に気を付けて欲しいこと

最後に転職活動の際に私なりに気を付けて欲しいことを書きます。
絶対ではないですが、失敗しない転職のためにも以下の3つは抑えておいて欲しいです。

◆ポイント①
行きたい会社があったら、できるだけ経営者、上司、メンバーと会うこと

ポイント① 行きたい企業があったら、できるだけ経営者、上司、メンバーに会うこと

 私はこれまでたくさんの転職という機会に関わってきましたが、ここは転職エージェントから嫌がれるかもしれませんが、少なくとも経営者、直属の上司、同じ部署のメンバーにはできる限り会うことをお薦めします。転職を考えるきっかけで一番多いのは、人間関係と言われています。経営者が何を大事にしてどんな事業戦略やビジョンを持っているのか、直属の上司がどんな人で、自分と合いそうか、どんな人達と一緒に仕事をするのかを知ることは悪いことではありません。できれば会食などを設定したりとか体験入社などもできることであればしましょう。

ポイント② 内定が出たら、評価ポイントや具体的なミッション、将来どうなって欲しいかということを必ず確認

 入社したら、自分が想定していた業務ではなかった。これも非常に多くあります。面接は限られた時間の中で行なわれますし、自分がやりたいことと会社が任せたいことは意外と違うものなのです。そこを確認しておくと入社前後のギャップが解消され、気持ちよく働くことができます。

決める前に相談できるメンバーのような人を最低2人は見つけておきましょう

 最後は自分の意志で決断すべきですが、最終的に決断をする前に相談できるメンターの人がいると良いと思います。信頼できる人で、直属の上司や同期とかではなく、少し離れた距離感があり、客観的にアドバイスをくれる人がいいでしょう。2人というのは、あくまで目安ですが、自分のことを厳しくみてくれる人と親身になって話を聞いてくれる人がいるといいです。そういう客観的な視点は自分では絶対に持てないので、必ずアドバイスをもらえる人を見つけておきましょう。

最後に運営者からのメッセージ

 ここまでお読み頂きまして、ありがとうございます。今、転職は景気も良く、売り手市場のため、非常に多くの選択肢があります。また、SNSやインターネットの普及により、色々な情報に触れることができます。ただ実際はどれが本当の情報で、嘘なのかはわからないのも実態です。面接も多くても3~4回で、その会社に入社するのかしないのか、人生の大きな決断をしなければいけません。
 その中で、大事にしてほしいことは、『自分の目で確かめること』『納得するまで動くこと』です。あいまいな状態にするのではなく、あいまいなことはきちんと解消しましょう。遠慮することはありません。仕事は人生の中で多くの時間を費やします。また、日本ではまだまだ転職回数が多い人、一つの会社での在籍期間が短い人を敬遠します。
 あともう一点、副業をOKにしている企業』をできるだけ選びましょう。これからの時代、大手だから潰れないということは絶対にありません。会社や組織から個の時代に突入し、その流れはこれからもどんどん推進されます。だから自分を守るためにも、一つの会社だけでなく、パラレルキャリアを実現することで、より豊かにやりがいをもって仕事ができるような意識を持ってもらいたいです。