『一番重要なことは何か？』を考える 失敗しない転職のために必要なのは極論この一つ

「あなたが働く上で、一番大切にしていることは何ですか？」

この問いかけを自分自身にしたことはありますか？そして、この問いかけに回答することはできますか？回答は一つだけしかできないとしたら、どんな回答をしますか？

転職を考える時も自分が大事したいことはおそらくたくさんあるでしょう。

✓上場企業で働きたい
✓年収を上げたい
✓気の合う仲間と働きたい
✓経験を活かしたい
✓新しいことにチャレンジしたい
✓フレックスタイムがあるところがいい
✓副業を認められているところがいい

おそらく、挙げればきりがないですよね。
普段、転職の相談に乗っていますが、たくさん条件を言う人がいます。
当たり前ですよね。どうせ転職するならすべてを満たしたいと。それならば、今の会社に残った方がましだという考えがあっても当然でしょう。

しかし、考えてみてください。
あなたはなぜ転職をしたいと思ったのでしょうか？

こちらは過去に転職相談を受けた例を匿名で挙げてみます。

◆年齢は35歳、既婚で子供もいて、持ち家がある
◆総合商社1社経験で、年収も1000万円を超えている
◆今の環境に満足しているが、経営に携わりたいと思っても今の会社では、経営に関わるとしても15年、20年かかる。だから経営に携わりたいということで、転職を考え始めた。
◆ただ、家族もいるので、年収を下げたくはないし、家族に不安を与えたくない

もし、あなたの友人でこんな人がいたら、どんなアドバイスをしますか？

僕はこんな質問をします。

「なぜ経営に携わりたいのか？」
「経営に携わりたいのであれば、自分が起業するばいいのでは？」
「めちゃくちゃやりたい仕事で、年収が今の半分ならどうしますか？」
「家族はなんと言っているのですか？反対されたらどうしますか？」
「あなたにとって転職で大事にしたいことを一つだけ挙げるとしたらなんですか？」

　結局、その時はそれらについて回答をして頂きましたが、私が納得できる理由はありませんでした。つまり、それが答えられない、もしくは言い訳をするということは、経営に携わりたいという理由は、上辺だけの理由で、本当の理由ではない、本当にやりたいことではないということです。

　今は景気も良くて、売り手市場（転職者が有利で内定を獲得しやすい）なので、経験やポテンシャルがあれば、結構選択肢はあるとは思います。ただ、転職で一番大事なことを自分の中で固まっていない場合、入社後のギャップが出てきた時、（環境が変われば必ず違和感は出てきます）それを乗り越えることができず、また転職をしてしまうということもおそらくあるでしょう。なぜかというと、自分がこの会社になぜ入ったのかを明確にできていないからです。

　しかもあなたのキャリアのことを本当に真剣に考えてくれる人なんてはっきりいって週にはいません。自分のキャリアは自分で守っていかなければいけないし、自分自身が責任を持っていかなければいけません。

　この世の中に正解なんてありません。インターネットで情報が溢れ、どれが本当でどれが嘘かなんてわかりません。その不明確な状況の中で、自分で決めていかなければいけない。だから、その幹となる一つの判断軸を持つべきだということです。

　では、それを見つけるためにはどうしたらいいのかということです。たどりつくためには３つ方法があります。

①なぜ？をとにかく問い続ける

なぜ転職を考えたのか？
今の環境ではダメなのかなぜなのか？
なぜその求人を受けてみたいと思ったのか？

②あなたはどんな所に喜怒哀楽を感じるのかを考える

仕事で一番楽しいと思ったことは何か？
仕事で一番やりがいに感じたことは何か？
仕事で一番悲しかったことは何か？
仕事で一番嫌だったことは何か？

③今後の自分がこうなっていたいということイメージしてみる

1年後でも5年後でも10年後でもいいです。
あなたがこうなっていたいという絵や画像を最低10枚ネットから引っ張ってきましょう。仕事以外でもいいです。家族とこんな生活がしたいとか、趣味でこんなことをしていたいとかでもいいです。

そして、最後に①②③を並べてみてください。
きっと何かが見えてくると思います。

ここで大事なことは言います。

「大事なことを一つ決めることが大事なのではなく、考えるというアクションを起こし、その考えるプロセスこそが大事である」