【40代向け】スタートアップ企業へ転職するときに絶対におさえておきたい4つのポイント

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40代がスタートアップ企業へ転職する際に注意しておきたい、4つのポイントをご紹介します。

これまでのキャリアでスタートアップを経験していない40代にとっては、未知の世界になるかもしれません。まずはスタートアップをしっかりと理解した上で、検討していきましょう。

ポイント① 自分の強みとなる武器は何か?を認識する

スタートアップ企業は、短期間でビジネスを急成長させることに注力するため、長期で人材育成に時間を割いている余裕は残念ながらありません。そのために即戦力の人材を求めていて、指示待ちではなく、自走で仕事ができることが条件になります。

他にも、少数精鋭でビジネスを回していくのも、スタートアップ企業の特徴です。1人当たりの業務量は、大企業の比でないほどたくさんありますし、多岐にわたります。また会社の方針、方向性の変化も激しいため、対応できる柔軟性やメンタル面が求められます。

そういった中でも、40代ともなれば、何か専門性やマネジメントなど、ご自身の強みとなるものをキャリの武器として、活かしていける部分も当然ありますし、スタートアップ企業が求めている部分でもあります。例えば、空飛ぶ車のようなエアモビリティ関連のスタートアップ企業では、航空分野の技術や自動車関連の技術が必要です。その場合は、その分野の深い経験やスキルが必要な場合は、40代以上の方を求めていたり、場合によっては50代や60代の採用実績があったりもします。

また、汎用的な経験として、やはり「マネジメント経験」が重宝されます。スタートアップ企業は少人数精鋭でスタートしますが、事業成長をし、組織拡大していくフェーズでは、やはり組織をまとめていく立場の人が必要になります。マネジメントだけでは少し弱いかもしれませんが、何かの強み+マネジメントという武器があれば、必要とするスタートアップもあると思います。

とはいえ、上記にも記載したように役割としては、マネジメントだけということはほとんどありません。プレイヤーとしての役割や時には雑務もあります。そういったことも厭わずチャレンジしたいという志向がスタートアップ企業に一番求められていることだと思います。

ポイント② 社会課題を解決する、社会に変革を起こす実感が持ちたいか?

スタートアップは、イノベーションとも言われます。イノベーションとは、物事を新しい切り口や考え方で捉え、新たな価値を生み出すことです。そのため、新しい市場を掘り起こしたり、新しい技術を開発したり、製品やサービスなどを通じて、社会課題を解決する、社会に変革を起こしたりする、やりがいのあるビジネスに携わることができる、それがスタートアップの大きな魅力です。

いわゆる既存事業で安定した環境にいては、こうしたスタートアップの感覚は生まれにくいかもしれません。スタートアップ企業に転職すること自体、通常の転職とは全く別なものとして考えておく必要があるかもしれません。転職したスタートアップ企業がその後も伸びていくかはわかりません。ただ、新しいことを作り上げていく実感を得ることは間違いなくできるでしょう。

そこで得た経験は私は必ずその後キャリアに価値あるものにあると思います。

ポイント③ 経営者と共に目指すビジョンをあなたも実現したいと思うか?

スタートアップ企業に転職する、1番の目的は何か?ということを転職活動中も常に考えておく必要があります。大手にいらっしゃる方は、ある意味安定した環境を捨てて、多少のリスクがあっても、圧倒的なスピードで仕事をしてみたい。イノベーションを起こしたい、この経営者の目指すビジョンに共感でき、ぜひ一緒に目指したいなど、人によって目的は様々だと思います。

短期間で成果を求めるわけなので、経営者のビジョンに賛同する気持ちがない場合は、そのスタートアップ企業に転職することはおすすめできません。スタートアップという環境は、常に変化はつきものですし、思っている以上にハードな環境かもしれません。そのような状況であったりしても、モチベーションを保つ上で、一番大切なことは、「この経営者のもとで頑張りたいと思えるかどうか」だと思います。スタートアップ企業はほとんど場合、最終面接では、経営層と話す機会があります。経営者が考えていること、大事にしていること、目指す方向性、壮大なビジョン、そういったことに共感し、大変でもこの人のもとで頑張りたいと思えるスタートアップをぜひみつけてください。

ポイント④ スタートアップにもステージの違いがある 企業の4つのステージを把握しよう

スタートアップ企業にはステージがあり、「シード」「アーリー」「ミドル」「レイター」の4つに分かれます。

例えばシード(種)の段階にいるスタートアップに転職する場合、サービスやビジネスがまだカタチになっていないうえに、資金調達も十分でなく、自己資金やエンジェル投資家の力を借りている状態です。「アーリー」の段階にいるスタートアップも、多くの会社は赤字の状態で、いかに資金調達を行って、赤字から脱却するかを試みています。

転職先のスタートアップ企業は今、どのステージにいるか?そして、自分がどれだけリスクテイクできるのか、年収が下がったり、事業の継続が困難になったりしても問題ないのかなど、しっかりシミュレーションしておく必要があります。以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

スタートアップの成長ステージとは?各ステージの特徴と転職実現のポイント
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スタートアップへのキャリアアップ転職にはエージェントの活用もオススメ

こうした厳しい環境が待っているわけですから、40代で転職先がなかなか見つからないからといった後ろ向きの理由でスタートアップを選ぶと、転職には確実に失敗します。逆に自分のキャリアアップの方向と合致していれば、貴重な経験になると思います。

大手の転職エージェントでも、それほど求人数は多くありませんがスタートアップ企業を提案してもらえることもあります。それよりもスタートアップやベンチャー企業に特化した転職エージェントがいくつかあるので、最初からスタートアップへの転職を狙っているなら、特化型の転職エージェントに登録したほうがいいでしょう。