ベンチャー・スタートアップ企業におすすめの転職サイト・転職エージェント9選|転職のプロが徹底解説!

おすすめ転職エージェント

サイト運営者である私はこれまでのキャリアで5回以上の転職をし、転職エージェントとして14年、HR業界/転職マーケットには17年以上携わり、40歳で起業しました。そんな私から「転職」を考えていく中で、特にベンチャー・スタートアップ企業への転職におすすめの転職サイトを比較・ランキング形式でご紹介したいと思います。

ベンチャーやスタートアップ企業への転職を考えている人やキャリアに悩んでいる人、どの転職サイトを使おうか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。年齢層については年齢問わず、20代から50代まで幅広く捉えて頂ければと思います。

基本的なスタンスとしては、ベンチャーやスタートアップへの転職は、「求人が多い大手転職エージェント」と「ベンチャーやスタートアップの求人に強いエージェント型転職サイトやエージェント」を利用することをおすすめします。

リクルートエージェント 業界最大手のリクルートが運営する転職サービス
doda業界トップの求人数とコンテンツが充実
ビズリーチ経営層、CxOクラスからダイレクトにオファーがくる
マイナビエージェントサーチ 求人紹介もあり、自身でエージェントも探せる
JACリクルートメントミドル・ハイレイヤーに強く管理・専門職系に強み
アマテラス50名以下の最近創業されたスタートアップを厳選
forStartupsスタートアップに特化した転職エージェント
キープレイヤーズ質の高い転職サポートを受けられる転職エージェント
MS-JapanVCや監査法人と取引あり。優良なスタートアップあり

1:リクルートエージェント

おすすめ度:5.0
公開求人数:389,186件 2023年11月15日更新
非公開求人数:254,328 2023年11月15日更新
【公式サイト】:リクルートエージェント

私自身、リクルートエージェントに11年働いていました。自分が働いていたということを抜きにしてもまず登録はしておいた方が良いと思います。

その理由は2つあります。

まず一つ目は、圧倒的な求人数です。ベンチャーやスタートアップ企業も非常に多くあります。

二つ目としては、リクルートはITにとても力を入れていて、レコメンド精度がどんどん上がっております。正直転職をサポートするキャリアアドバイザーの質は正直当たり外れはあると思いますが、求人数という観点で、必ず抑えておきたいサービスです。

2:DODA

おすすめ度:4.8
公開求人数:218,898件 2023年11月13日更新
【公式サイト】:https://doda.jp/

ベンチャー・スタートアップ企業の求人が意外と豊富にあります。CMでもよくやっているdodaは転職サイトとしても転職エージェントとしても大手企業の求人が多いイメージがありますが、実はベンチャーやスタートアップ企業の求人も多くあります。求人数もリクルートに次ぐ多さなので、こちらも登録はしておいた方が良いでしょう。

dodaは、求人のキーワード検索もできるので、「ベンチャー」「スタートアップ」で探しても良いですし、転職エージェントサービスもあるため、情報が少ない企業については、転職エージェントへ相談して、情報を得てから応募すると良いと思います。

3:ビズリーチ

おすすめ度:4.8
【公式サイト】:https://www.bizreach.jp/

ダイレクトスカウトのサイトで圧倒的なブランドと実績があるビズリーチ。ベンチャーやスタートアップ企業としても転職エージェントを活用しても大手求人が多い中で、なかなか採用ができず、直接ベンチャーやスタートアップの魅力を伝えることもできるため、活用している企業が多いです。

また、経営者、CxO、決済者からダイレクトにオファーもくるため、ベンチャー・スタートアップの情報収集もなかなか難しかったりするので、ビズリーチに登録をして、オファーを待つ。そして興味があれば、一度話を聞いて判断するということができるので、使わない手はないです。

4:マイナビ転職エージェントサーチ

おすすめ度:4.6
【公式サイト】:マイナビ転職エージェントサーチ

転職エージェントが保有する求人情報を常時数万件以上公開している転職サイトです。 求人だけでなく得意な職種や業種、エリアから転職エージェントを探すことも可能です。会員登録すると経歴と希望を転職エージェントが確認し、 マッチした求人・転職情報をスカウト(紹介)してくれます。

マイナビ転職エージェントサーチを活用するメリットとして、ベンチャーやスタートアップ企業の求人もそれなりにあること、様々な特徴や得意領域をもった転職エージェントがあり出会えることです。

実際に私も転職活動時には、登録していて、自分の希望を記載した上で、希望の業界や職種、領域に強いエージェントにコンタクトを自らとりにいって活用していました。

5:JACリクルートメント

おすすめ度:4.6
【公式サイト】:https://www.jac-recruitment.jp/

ハイクラス・ミドルクラスに強い転職エージェントです。管理職や専門職に強く、業界や専門職の知識・知見も深いコンサルタントが一定多く、レベルも高い印象です。

ビズリーチと同様のイメージで、ハイクラスなまさに事業成長しているベンチャーやスタートアップの案件が多いため、キャリアアップしたい、年収を上げたい、ベンチャーのハイクラス求人が見たいという人には最適です。

企業ごとに担当がついており、特定企業においては採用担当者だけではなく、人事責任者や経営層と積極的に接点をとっているため、企業とのグリップが強いことが特徴です。各担当から求人を紹介してもらえますが、それぞれの求人担当とコミュニケーションをとらなくてはいけないため、少々面倒な部分や手間だと感じることがあるかもしれません。

6:アマテラス

おすすめ度:4.5
【公式サイト】:https://amater.as/

スタートアップ企業に特化をした転職サイトおよびダイレクトスカウトを受けられるサービスです。スタートアップ企業の中でも、50名以下のシード・アーリーからシリーズAまでのいわゆる起業されてまさにこれから大きくしていこうという企業が中心となります。

特に転職エージェントサービスなどはないため、基本は求人を見て応募をするか、企業から直接スカウトを受けるかというところなので、スタートアップの中でも、「できるだけ創業に近いフェーズのスタートアップ企業に行きたい」「0→1の事業を作るところを経験したい」などの志向性がある方は登録しておくことをおすすめします。

7:for Startups【フォースタートアップス】

おすすめ度:4.5
【公式サイト】:https://www.forstartups.com/

社名にスタートアップと入っている通り、転職エージェントとして転職支援もしていますが、他にもスタートアップの情報を得られるプラットフォーム『STARTUP DB』の運営や起業支援、オープンイノベーション事業など多岐に渡ります。

上記のようにスタートアップ企業支援をいろいろな観点で行なっているため、他の転職エージェントにはない、フォースタートアップ独自のルートしかない求人があります。また、経営層とのリレーションも強い印象です。

スタートアップに特化はしていますが、領域は業界、職種問わずかなり幅広いため、まずスタートアップ企業への転職を検討している方は登録することをおすすめします。

8:キープレイヤーズ

おすすめ度:4.3
【公式サイト】:https://keyplayers.jp/

キープレイヤーズは中長期的な目線でキャリア相談に乗ってくれます。転職しないことも一つの選択肢として、スタートアップ転職・ベンチャー転職のメリットとデメリットやリスクについて客観的に伝えてくれる信頼できる転職エージェントです。

代表を務める高野氏はエンジェル投資家としての活動もされていることもあり、ベンチャー企業の経営者とのコネクションが強く、高い実績を出しているため、高野氏の推薦でベンチャーやスタートアップを受けること自体が選考においてプラスになることもあります。

質の高い転職サポートを受けられるため、ベンチャー企業やスタートアップを目指すすべての転職者におすすめの転職エージェントです。

9:MS-Japan

おすすめ度:4.2
【公式サイト】:【管理部門特化型エージェントNo.1のMS-Japan】

経理・財務・人事・総務・法務などの管理部門特化のエージェントで、弁護士・公認会計士・税理士などの資格者も多く登録している転職エージェントです。 大手監査法人・会計事務所、ベンチャーキャピタルとのネットワークあるため、優良なベンチャーやスタートアップ企業の求人紹介が期待できます。

また、創業より約30年間の実績があり、案件の豊富さ、そして特化型エージェントならではの高い専門性をもつキャリアアドバイザーが多数いることが特徴です。

【ものづくり/ハードテックエンジニア向け】スタートアップ/ベンチャー転職におすすめの転職サイト・転職エージェント

1:メイテックネクスト

おすすめ度:4.6
【公式サイト】:https://www.m-next.jp/

製造業・メーカーに特化した転職エージェントです。特徴としては、転職支援コンサルタントの半数以上がメーカーの技術系分野出身で、担当領域も機械、電気、ソフトウェア、化学など細かく分かれているため、高い専門性を持っていると思います。つまり、その方の経験やスキルをしっかりと理解してくれることは非常にメリットだと思います。

大手系の案件もありますが、ハードテックやディープテック、ものづくりに関わるスタートアップやベンチャー企業も数多く求人を保有しています。理由は明確で、専門性が高いからこそ、リソースやコストも潤沢ではないスタートアップやベンチャー企業側にとってはとてもやりやすいのです。

ぜひものづくりに関わるようなエンジニアの方は登録してみてください。

2:JACリクルートメント

前述でも紹介したハイクラス・ミドルクラスに強い転職エージェントですが、専門職に強いという観点で、メーカー(機械/電気)などの職種で、スタートアップやベンチャー系の企業や求人を持っているようです。

業界ごと、企業ごとに担当がついているため、業界や職種理解は深いコンサルタントが多い印象です。こちらも登録しておくことをおすすめしておきます。

ベンチャー/スタートアップの転職サイトと合わせて見るべきサイト

ベンチャーやスタートアップ企業はとにかく情報が少ないため、情報収集には非常に苦労します。ただ、転職という切り口ではない資金調達などの情報収集も必要です。実際に私もベンチャーやスタートアップの情報を得るために見ているサイトです。ぜひあわせてご覧ください。

1:STARTUP DB

【公式サイト】https://startup-db.com/

こちらのサイトは、国内最大級の成長産業に特化した情報プラットフォームです。企業データベースは、22,000社を越える日本のベンチャー・スタートアップ企業の情報を保有するとともに、起業家・投資家、エコシステムビルダーの方々累計150名以上のインタビューコンテンツをリリースされています。

転職という観点で行くと、どんな経営陣がいる会社なのか、インタビューが出ているケースもありますので、確認をしておきましょう。特にCEOだけでなく、COOやCTO、CFOなどがどういったバックグラウンドなのかはチェックしておきましょう。資金調達はどれくらいしているのか、また資金調達先はどこか?などの最新の資金調達情報も要チェックです。

2:INITIAL

【公式サイト】https://initial.inc/

INITIALはスタートアップやベンチャー企業のファイナンス情報を見ることができます。キーワードや評価額などを条件にスタートアップを探したり、タグごとのスタートアップや資金調達の情報を見ることができます。

また、NewsPicksやPR TIMESなどの情報がまとまっています。転職サイトや転職エージェントで気になるベンチャーやスタートアップ企業があった際は、ぜひチェックしてみましょう。

ベンチャー/スタートアップ企業の転職情報の探し方

ベンチャー企業やスタートアップ企業のそもそも出ている情報はかなり少ないため、探し方にはコツがあります。

ベンチャー・スタートアップ企業はその時点では知名度の低い企業が多く、従業員数も少ないため、外部に向けた情報が非常に少ない傾向にあります。そのため、その企業に転職をしていいのかという決断をする際の判断材料が少ないのが現状です。

少しでも多くのベンチャーやスタートアップ企業の情報を得るために、下記を参考にしてみてください。

1:X(旧Twitter)やLinkedIn、FacebookなどのSNSで情報を探す

ベンチャーやスタートアップ企業はSNSを活用して情報発信をしていることが多いため、X(旧Twitter)やLinkedIn、Facebookで情報を探すのをおすすめします。

また、自分が志望するベンチャーやスタートアップ企業の社名や展開されているサービス名で検索することで、その企業の評判やサービスの口コミを見ることができるので、転職する際の参考材料にすることもできます。

中にはDMを開放している経営者や人事などもいるので、直接DMをして、情報収集をしたり、場合によっては自分から面談を申し出ることで、採用に結びつく場合もあるので、転職のやり方の一つとしておすすめです。

2:資金調達する側のVC(ベンチャーキャピタル)の情報をとりにいく

ベンチャー企業やスタートアップ企業は、資金調達をしながら事業成長をさせていくわけですが、その中で、VC(ベンチャーキャピタルから出資をされているケースも多いです。その場合、VC(ベンチャーキャピタル)が投資先のベンチャーやスタートアップ企業の採用支援をしているケースもあります。

例えば、東大IPCは東京大学が100%資本を持つ投資事業会社ですが、投資事業や起業支援がメインですが、DEEP TECH DIVEという東大IPCの投資先・支援先企業を始めとしたテック系ベンチャーおよびベンチャーシーズと、テック系ベンチャーに関心のある社会人・学生・研究者が相互に交流できる、クローズドな求人マッチングプラットフォームを提供しています。こちらに登録をしておくと、スタートアップ企業からオファーが届くこともあります。実際に私も登録しておりまして、オファーを受けたことがあります。

こういった登録ができるところはまだまだ少ないですが、VC(ベンチャーキャピタル)が投資先・支援先の採用を支援しているケースもあり、採用イベントを行なっているケースもあるので、ぜひ気になるベンチャーやスタートアップ企業の出資元のVC(ベンチャーキャピタル)の情報も確認してみてください。

3:オンラインイベントやウェビナー、カジュアル面談に参加してみる

ベンチャーやスタートアップ企業の中には、自社でオンラインイベントやウェビナーなどを開催している企業があります。そうしたイベントに参加したり、応募前に選考ではないカジュアル面談を積極的に行なっていたりします。イベントやカジュアル面談に参加ことで、どんな事業を展開しているのか、どんな仕事をしているのか、働いている人の雰囲気、仕事のレベル感などがわかります。また、ベンチャーやスタートアップ企業が集まるイベントも色々なところで開催されています。

もし気になるベンチャーやスタートアップ企業がイベントを開催もしくは参画していれば、そのイベントに参加し、それをきっかけに転職するのもおすすめです。

ベンチャー/スタートアップ企業へ転職して働くメリット

1:成長機会が多い

大手企業で管理職になるには、ある程度の経験年数が必要ですよね。業界や職種によってはもう少し昇進が早い場合もありますが、多くの企業の管理職は30代を過ぎてから任されることが多いと思います。

しかし、ベンチャーやスタートアップ企業の場合は、入社してすぐにマネジメントポジションを任されることもあります。そのため、ベンチャーやスタートアップ企業の方が、役職やマネジメント経験を早く積むこともできます。

中には、はじめから役員や子会社社長での求人もあるため、非常に多くの成長機会の中で、働くことができる点がベンチャーやスタートアップ企業へ転職するメリットの一つです。

2:経営層との距離が近い

大手企業の場合、自分が在籍する会社の社長や役員と話をする機会がなかなかなかったり、社内で顔を見ることもないケースが多いと思います。

しかし、ベンチャーやスタートアップ企業の場合は、社長が同じフロアの席に座っていたり、役員と打ち合わせをする機会が多くあります。そのため、経営者や役員の考えを直に聞くことができます。

経営者や役員と直接話をしながら仕事を進めることで、自分がやってみたいことや、今思っていることなどを直接伝えることができるため、活発にアクションを起こすことができるのもベンチャーやスタートアップで働く魅力の一つです。

将来的に、起業などを視野に入れている人であれば、なおさらベンチャーやスタートアップ企業へ転職するメリットは大きいでしょう。

3:会社の成長を実感できる

ベンチャーやスタートアップ企業の魅力で大きなものに「会社の成長を感じやすい」という点もあります。

新しいサービスを考える企画や、サービスをリリースするまでの開発、リリース前の顧客獲得、初動のユーザー動向やマーケティング、顧客獲得など、あらゆる業務が事業に直接影響するのもベンチャーやスタートアップで働く魅力の一つです。

任せられる仕事の幅も広いため、個人のスキルアップやビジネスの考え方、サービスをスケールさせるために必要なノウハウなど、数多くのことを学ぶことができます。

自分が取り組んだことが、数字となったり、事業に直結するなど責任も伴いますが、実感を得られることもベンチャーやスタートアップに転職する魅力の一つです。

ベンチャー/スタートアップ転職に関するよくある質問

ベンチャーやスタートアップへの転職に関するよくある質問をまとめておきます。

Q:転職サイトと転職エージェントはどう使い分ければいいですか?

A:自分である程度、業界だったり、フェーズなど転職の目的や方向性が決まっている人は、転職サイトで応募したい求人を探していく方が良いです。また、ベンチャー/スタートアップ企業と転職エージェントがリレーションが良い場合は、転職エージェントを経由して応募することをおすすめします。直接経営層に打診してくれるケースもありますし、転職エージェントに推薦文をもらって応募するほうが、書類選考の通過率が高くなるのでおすすめです。

Q:40歳以上でもベンチャー/スタートアップに転職できますか?

A:できます。ベンチャーやスタートアップのイメージだとどうしても若手のイメージがあるかもしれませんが、事業のフェーズや業界によっては、マネジメント経験やその領域の高い専門性を求められますので、年齢が高くなることでベンチャーやスタートアップに転職できないということはないでしょう。

Q:売上や利益が公開されていない中で、どのように会社の成長を判断すれば良いですか?

A:ベンチャーやスタートアップは、資金調達を繰り返すことで、事業成長および組織拡大をしていきます。公開されている情報では、どのくらい資金調達をしているか?また、売上を確認できない場合は、取引先(どういった取引先があるか?大手と取引があるか?国や自治体のプロジェクトがあるか?SaaS系であれば、料金体系と契約数などがわれば売上がある程度見込みが立てられますので、そういった定量的な情報と定性的な情報で判断していくしかありません。私としてはもちろん数字面も大事ですが、会社のビジョンとして、何を実現しようとしているのか、どんな社会課題を解決しようとしているのかなど、自分も同じ志を持てるかも重要だと思います。

以上、私がベンチャーおよびスタートアップ企業への転職活動で活用したケースと、スタートアップ転職として情報収集をしている中で、特におすすめの転職サイトと転職エージェント、転職に関する考え方や具体例などをご紹介しました。参考になれば幸いです。