転職活動をはじめる前に、転職サイトや転職エージェント、最近よくあるスカウトサイトがどういうビジネスモデルかということを理解しておいた方が良いと思いますので、その点をまず、解説していきます。
【転職サイト】のビジネスモデル
転職サイト:リクナビNEXT、doda、マイナビ etc.
この図の通り、採用したい企業が上記のような転職サイトに求人情報を登録して、掲載料金として、前金で支払うというビジネスモデルです。例えば、掲載料金が100万円だったとした場合、1名採用できれば一人あたりの採用単価は100万円。2名採用できれば一人あたりの採用単価は50万円。5名採用できれば一人あたりの採用単価は20万円と採用人数が増えれば採用単価は下がりますので、一人あたりの採用単価も必然と下がるということです。ただし、採用ができなかったとしても最初に支払った掲載料金100万円は戻ってきません。売り手市場である求職者(転職する人)が有利な場合は求人数も多いため、掲載料金を支払ったとしても、採用できないかもしれないというリスクがかなりあります。
【転職エージェント】のビジネスモデル
転職エージェント:リクルートエージェント、doda、マイナビエージェント etc.
この図の通り、転職エージェントのビジネスモデルの特徴は、前段の転職サイトが広告掲載料(前課金)とは異なり、完全成功報酬型(後課金)であるということが最大の特徴です。最終的に紹介した求職者に求人紹介をし、選考通過、内定を獲得し、入社に至らなければ報酬は発生しないということです。求人側(採用する企業)は採用が決まらなければ一切支払うものがないことが最大のメリットである。しかし、デメリットとして、その成功報酬はひとりひとりに対して費用が発生します。例えば、年収300万円の人が入社すれば、その年収の35%、つまり105万円がかかるわけです。そして2名採用すれば、210万円と採用すればするほど費用はかかりますし、年収1,000万円の人が入社すれば、350万円もの費用がかかるということです。
【スカウトサイト】のビジネスモデル
スカウトサイト:ビズリーチ、リクルートダイレクトスカウト、Green、Wantedly etc.
この図の通り、スカウトサイトのビジネスモデルの特徴は、転職エージェントとモデルは似ているが、一番の違いは、企業と求職者が直接やりとりをするということです。
求職者は転職意欲に関わらず、レジュメを登録。企業は求職者の経験・スキルなどを確認し、企業が欲しい経験やスキルを持っている人に直接声をかけることができる。求職者から見ると、転職エージェントを利用する場合は、間に入ってくれることで様々なサポートは受けられるが、情報のスピードや質が良くないという声も聞きます。それであれば直接やりとりができる方が良いということで、最近は日z流リーチやリクルートのCMなどの効果もあり、ダイレクトスカウトが台頭してきています。
その中で、どこのサイトやエージェントに登録しておくべきか?
その中でも、絶対に抑えておきたいサイトは下記の3社です。
◾️日本で一番有名なスカウトサイト
→ビズリーチ
◾️国内、公開求人保有数No.1
→リクルートエージェント
◾️CMでおなじみのスカウトサイト
→リクルートダイレクトスカウト
また、何かしらに強い専門性を持っているエージェントもあります。例えば、ITに強い、製造業に強い、管理部門に強いなど。独自のルートで単独で案件を持っているケースや経営者や採用決裁者とのリレーションがあり、求職者(転職する人)ベースで人材提案ができる場合もあります。それはコンサルタントと話をしたりしてみないとわかりませんが、転職サイトなどで転職エージェントからスカウトがくる場合もあります。具体的な案件の提示がない場合は、接点を持ってもあまり意味がないと思うので、希望を伝えて紹介できる案件があるかどうかを確かめてから面談をしても良いかもしれません。